朝食を抜くという健康法

さて、一日二食にするために勧められているのが朝食を抜くことです。一般常識的には「朝食を抜くなんて、最も不健康とされているのでは」と考える人が多くいると思います。
朝食を抜くのが体に悪いという定説はかなり浸透していて、現代では真理のようにもなっています。「私は朝食を食べません」などと他の人に話そうものなら、「どこか具合でも悪いのか」と心配されるかもしれません。
ところが実際に朝食抜きの生活をしばらく続けてみるとわかるのですが、朝起きた時や、日中の疲労感がかなり解消しているのです。人間の身体というのは、食事で摂ったものを完全に消化吸収して排泄し終えるのに18時間かかるとされています。
従って単純に考えると、1日に1度、食事の間隔を18時間空けないと、内臓1日中常に稼働し続けることになってしまいます。夕食を夜8時に夕食を摂ったとして次の朝が翌日の朝7時からだとしても、間隔は11時間しか経過しておらず、体内では排泄処理の途中ですが、次の仕事が入ってきてしまうわけです。
本来、排泄に全力をあげなければならない時に、次の消化吸収を同時に開始するということになり、どうも朝食で食欲がないという人が多いのも当然ではあります。
そこで朝食を抜いて、12時に昼食を摂るとすれば、間隔は16時間になります。これでもまだ前日の夕食の排出処理は完全に終了しておらず、前日の夕食は午後6時に摂らなければならないことがわかります。このようにして内臓に充分な休息時間を与えることが重要で、このサイクルを実行するだけで、身体の調子もかなり改善されるのです。